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【漫画感想】「レディ&オールドマン」 1巻

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レディ&オールドマン 1巻
レディ&オールドマン 1巻 / オノ・ナツメ

1963年、ロサンゼルス郊外。好奇心旺盛なダイナーの娘・シェリーは、ある日、100年の刑を終えて出所したという老人と出会う。旧収容棟の「最後の住人」と噂される彼の正体とは……。 時に事件に巻き込まれ、時に事件を解決しながら、街から街へと渡り歩く二人組──彼らの通り名は“レディ&オールドマン”!

Amazon内容紹介より

久しぶりにオノ・ナツメ氏の漫画を読んでいる気がします。いくつかの作品を読んでいますし、かなり好きなのですが、多作ですから[1]ですよね?、わりと長く積んでしまうことが多い漫画家のように思います。この「レディ&オールドマン」1巻も1ヶ月近く積んでありましたね。ちなみにオノ・ナツメ氏の「ふたがしら」は9月に出る7巻で完結のようなので、完結したら全巻セットで買おうと思います。そういえば「さらい屋五葉」は全巻感想文を書こうと思っていたのですよね…。いつになるかわかりませんが、恐らくは書くと思います。

さて、普段は積んでおくことの多い漫画を突然読もうと思ったのは先日40℃の発熱をして2日間ほど寝込んでいたからでした。オノ・ナツメ氏の漫画は文量が多いこともありませんし、画も細かくゴチャゴチャするところがなく、シンプルで雰囲気のある漫画なので読んでいて目が疲れる、ということがありませんから、発熱時でも問題なく読めるだろう、という判断です。また、これがお話の終盤に差し掛かってくれば、読んでいて心を揺さぶられるシーンが多くなって、体調不良で弱った心にはツラい、みたいなこともあり得ますが、「レディ&オールドマン」に関してはまだまだ1巻でお話も序盤ですから、その心配もありませんでしたしね。実際、38.5℃くらいの発熱状態で読んでも、まったく問題はありませんでしたよ。

久しぶりのオノ・ナツメ氏の漫画は相変わらず最高にカッコ良い大人な雰囲気をまとった漫画でした。オノ・ナツメ氏の漫画は、いつも映画を読んでいるような感覚に陥るのですよね。特に今作は舞台とバイクや飲食物などの小物を、あの映画で観た…と言いたくなってしまうようなシーンが多かった印象すらありました。実際にはロブと名乗った謎の青年以外は舞台によくあるような光景を当てはめているからこそ、何かで観たことがあるような印象になるのでしょうけれども。そして、それがロブさんの違和感を引き立てる舞台作りなのでしょうね、きっと。

ちなみにロブさんは1巻時点では不老不死ということになっていましたが、不死はともかく不老だと認識されている、それも収監されていたような人物を当局が放り出すような形で解放するとは到底思えないのですが、そこにも何か秘密があるのでしょうかね。現状、ロブさんのことはほとんど何もわからない状態と言っても過言ではないので、2巻以降待ちではあるのですが、ここまで何もわからない状態の1巻というのも珍しい気がします。もちろん「レディ&オールドマン」に関してはそれが退屈さを感じさせるところにならず、物語の導入部分を静かに語られている印象になるのは、オノ・ナツメ氏の上手さなのだと思います。

ところで、読んでいて物凄く甘いドーナツが食べたくなりました。ミスタードーナツではなくて、クリスピー・クリーム・ドーナツみたいなドッシリ重い感じのドーナツを。普段はミスタードーナツ派なんですけどね。さすがに甘いドーナツをミルクでは食べられないので濃い目のコーヒーが一緒に欲しいですけれども。

そんな訳でオノ・ナツメ氏の画が好きな方はもちろんですが、アメリカンなロード・ムービーが好きな方にオススメな漫画になりそうです。現在の段階でも雰囲気は最高にカッコ良いので2巻以降の本格的なお話の進展も期待ですね。

References

References
1 ですよね?

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