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【漫画感想】「それでも町は廻っている」 16巻(完結)

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【漫画感想】「それでも町は廻っている」 16巻(完結)
それでも町は廻っている 16巻 / 石黒 正数

いつも愉快な歩鳥が大ボケかまします!究極の天然が巻き起こす想定外なハプニング続出!個性あふれる下町商店街のメンツに爆笑必至、下町の人々の人情味も味な抱腹絶倒ギャグコメディ!11年にわたる大人気シリーズ遂に終幕!回覧板と同時発売!

Amazon 内容紹介より

「それ町」が終わってしまうことは本当に悲しくて仕方がないのですけれども、このエピローグを読むためだったということであれば受け入れることができるかな、と思えるような素敵な終わり方でした。こんなに面白い漫画なのに、アホなことをいっぱい描いてある漫画なのに、こんなにも感動させられてしまうだなんて、ズルいよなあ…とか思いながらも涙が止まらなかったです。この読後の余韻を噛み締めた後にもう1度2度ほど全巻読み直してから、改めて公式ガイドブック廻覧板を読もうと思います。

さて「それ町」の最終16巻です。「末永く続いて欲しい」と書いた15巻の感想を書いてからまもなく16巻での完結がアナウンスされてしまい、そんなのってないよ…と嘆いていましたが、今から自分の感想を読み返しても15巻の時点でかなり強く終劇を意識していたように書いていますし、きっとそれは一般読者も同様な感覚であったとも思うので、自然な流れではあったのかな、と今は思います。むしろ、このいつまででも続けていられそうな「それ町」のシステム・お話の中でもしっかりと終わらせてくれてくれたことが、最終的には「それ町」の完成度を高めたとも言えるのかも知れないな、とか考えました。冒頭に書いた通り、本当に素敵なエピローグだったと思いますしね。

心残りとすればジョセフィーヌの登場が最終巻でもほとんどなかった点でしょうか。大好きだったのに…。この気持ちは「木曜日のフルット」で満たせ、ということなのかもしれませんけれども[1]6巻が2017年3月8日に発売ですしね、もう1回くらいジョセフィーヌが単独でフィーチャーされる回を読みたかったです。エピローグで2年経ってからも元気に「フーン」とないている姿を確認することができたのは良かったですね。

今のところ前巻までで自分が気になっていたことは全部解決・回収されていた気がします。気になる点をすべて覚えている訳ではないので、1巻から再読しながら改めて確認していこうと思いますけれども。同時に15巻の感想の際にも書いた、お話のタイムテーブルに関しては「廻覧板」を読む前に自分で一旦考えて答え合わせをしたいですね。そういう意味では16巻にタイムテーブルが掲載されなくて良かったかな、と思ったり。「廻覧板」はかなり凄い本になっているみたいですしね。基本的には本編以外は買わない人間なので、買う理由が補強されて良かったのかもしれません。

それにしても溝口先生の事件は「それ町」でも珍しい本物の事件でしたね。溝口先生の狂気と居合わせた面々の行動のギャップみたいなものが余計に恐ろしく感じました。これは真田くんの株上がって当然ですね。歩鳥の夢の中で他のみんなが本名のアナグラムだったのにもかかわらず、真田くんだけ「ロエ」だった時には、やはり真田くんには脈なしなのか!とか思ってしまいましたが、次の話での辰野さんの揺さぶりや、件の真田くんの勇敢な行動とそれをしっかりと歩鳥が評価しているところを見ると、落ち着くところに落ち着くのだろうな、という予感を感じさせられました。真田くんはどう考えてもいいヤツなので、想いが通じてくれるといいのですがね。

そんな訳で通称「それ町」こと「それでも町は廻っている」16巻は本当に素敵な完結巻でした。静ねーちゃんの涙を噛みしめた後に歩鳥に差し出した手は、読者も想いを同じくした感謝の気持ちだったと思います。途中まで読んだことがあったけどという方も、まだ読んだことがない方も、この機会にぜひぜひ最後まで読んで欲しいです。完結巻まで読んで改めて断言しますが、間違いなく名作です。漫画は完結しても「それでも町は廻っている」。

追記:「それ町」が終わってさみしくて仕方がない方にはこちらがオススメかもしれません

さらに追記:1話無料のアニメもどうぞ

References

References
1 6巻が2017年3月8日に発売ですしね

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