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【その他 本感想】それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板

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それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板 (ヤングキングコミックス)
それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板 / 石黒正数

単行本に収録されることのなかった未収録マンガ4本にそれ町読者が待ち望んでいた年表に加え、全キャラを描き下ろしした設定集も収録。
カバーも描き下ろし、それ町完結にふさわしいトリビュート本!
最終巻と一緒に必ずゲット必須!

Amazon 内容紹介より

【追記[1]2017/04/07】以下の通り

だそうです。


「それでも町は廻っている」の最終16巻と同時に発売された「それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板」です。それ町を最終巻まで読んだ方なら必読です。本書だけでもかなりのボリュームがありますけれども、本書を読んだら最後、それ町を1から再読するのは間違いないので、そのトータル的なボリューム感たるや…。その設定価格も納得の満足度ですよ。

さて「それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板」ですけれども、これこそ興味があったら買っている本の最たるもののような気がするので感想を書いてもな…と思わなくはないのですが、いつものことなので書きます。本編15巻の感想にも書きましたが、時系列がシャッフルされていることが明言されていたそれ町のタイムスケジュールを確認することが楽しみで仕方がなかったので、自分はそれだけでも相当楽しく読めました。ちなみに自分で予想していたタイムスケジュールはそこそこ当っていましたが、やはり根拠を示してとなるとかなり難しかったですね。

そして楽しみにしていたタイムスケジュール以上に石黒氏による各話解説「再読の手引き」が物凄かったですね。第一話から最終話・エピローグまで一話ごとにかなりの文量を使って思い出語りや解説がなされています。基本的にはネタバレですから本編を読んでいない方が読んでも面白くはないと思いますが、一度でも本編を通して読んでいる方であれば、もう一度本編を片手に持ちながら読みたくなること間違いなしだと思いますよ。ちなみに個人的には涼ちんのモデルはウルスラ[2]「魔女の宅急便」に登場する画家の少女ではない、と何度か繰り返されているのには驚きました。これだけ繰り返して語っているのですから、モデルが違うのは間違いないのでしょう。ただ、だとしたらなぜあんなにもメジャーなキャラクターに似たままのキャラクターとして誕生させてしまったのか、というところは気になりましたね。もしかして気付いていなかった、とかなのでしょうか。こういう不思議な思ってもいないところでキャラクターが寄っていってしまうことってあるのですねえ[3]涼ちんのモデルはしいて挙げれば、ということでP110に載っています。気になる方は読んで確認してみてください

また感想文にも書いた15巻でお米を落とすシーンのことなどは「再読の手引き」でも触れられていて嬉しかったです。まあ、石黒氏の漫画を読んでいる方であれば気付く話なのかもしれませんけれども。解説を読んでいると「やはりアレはそういうことだよなあ」と思っていた通りで、嬉しくなってしまうことも少なくなくて、自分は思っていた以上にそれ町が好きなんだな、ということが浮き彫りになりましたね。

ところで、こう言ってしまっては失礼になりそうですけれども、本書を読むことで本当に色々なことを考えて漫画を描いているのだなあ、と改めて思い知らされました。時系列シャッフルのことだけでもかなりややこしいことになっているのにもかかわらず、各話ごとにこんなにも細かいことまで考えて描かれていただなんて…。基本的にはストックを常に作っていく作業になるのだと思いますけれども、毎月1話はほぼ必ず消費されていく訳で…自分にはその恐怖感は絶対に耐えられないだろうな、とか思いました。

そんな訳で「それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板」はそれ町を最後まで読んだ方には必読の本でした。しかし、すぐに読む必要はないでしょう。本編を十分に味わい尽くしたな、と思った方や、せっかちな方が手を出すべき本だと思います。ちなみにここに告白しますが、自分は完結から本書を読む前に2回、そして本書を読みながら時系列順に1回、本書を読み終わってから1回の計4回本編を通して再読しました。ここのところずっとそれ町を読んでいます。きっと読みすぎですけれども、それでも少ないと感じます。今後も少なくとも年1くらいの割合では通して再読する漫画でしょう。

【漫画感想】「それでも町は廻っている」 16巻(完結) / 感想雑貨店フヒねむ
【漫画感想】「それでも町は廻っている」 15巻 / 感想雑貨店フヒねむ

References

References
1 2017/04/07
2 「魔女の宅急便」に登場する画家の少女
3 涼ちんのモデルはしいて挙げれば、ということでP110に載っています。気になる方は読んで確認してみてください

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