自ら起こした争いで母星とインテリ層を失ってしまった異星人ムームー達は高度なテクノロジーを理解するため、文明レベルの低い地球で学びなおそうと「猫」の姿に模して潜入。1年で習得できねば地球を乗っ取ると言われ、同居している桜子は勉強のため家電サークルに入るが!?家電お勉強コメディ新刊!
Amazon 内容紹介より
「宇宙人ムームー」の最新巻の感想は以下になります
3巻でも引き続き表紙がポップでキュートです。モチーフは明らかに『民衆を導く自由の女神』ですね。その理由はよくわかりませんが、本編ではほとんど見られない凛々しい『桜子』ちゃんです。なかなかこの表紙の色の漫画は多くないと思います。素敵な色ですね。2巻の時にも書きましたけれども、表紙買いしてくれる人が多いと良いなあ、とか思いました。
さて3巻になって急展開がががが。2巻で少しだけ触れられていた『ムームー』たちの敵対勢力が急襲してきました。お話の中にも「それは突然やってきた」と書かれていましたが、かなり唐突で読んでいて「もう!?」と驚いてしまいましたね。いつかはやってくるのかなあ、と思っていましたが、想像以上に早かったですし、登場の仕方も激しかったです。登場した宇宙船のビジュアルがドラえもんのPCIA戦闘艦に少し似ていて懐かしい気持ちになりました。一時撤退も早かったですけれども、いっときの日常回が戻ってくる感じで進行していくのでしょうかね。
また『ムームー』は対人[1]対猫?格闘が圧倒的に強いということが明らかになりました。しかも『ムームー』たち宇宙人の中ではかなり有名な存在のようです。その字名は『つぎはぎムームー』。まあ三毛猫フォルムだしな、というところはあります。会話によると『ムームー』の宇宙人的ポジションも曰くのありそうな雰囲気でした。単なるおバカな宇宙人猫ではなかったようです。その辺りのことも今後明らかになっていくのでしょうか。日常回とのバランスが今後の見所とも言えそうです。
ちなみに個人的には2巻に引き続き『鮫洲』さんの魅力にひかれていました。「あたしがどれだけの捨てアカ持ってるか思い知るがいいわ!!」からの「それにしても捨てアカ使って足掻くなんてお里が知れるわ」までの流れが美しすぎてたまりませんでした。『鮫洲』さん自身も相当美人さんですけれども、様式美、みたいなところをしっかりと抑えていてくれる素晴らしいキャラクターだと思います。『鮫洲』さん、そのうち『人類再生研究会[2]元家電研究会』に加入することになりそうですけれども、ぜひぜひ今後とも派手に暴れてほしいところです。期待しています。
そんな訳で3巻では日常でも非日常[3]そもそも宇宙人と同居する日常とは!?とは思いますが…でもドタバタの連続でした。家電の説明から宇宙人たちと地球の状況、全体を眺めるとなかなかの情報量がある漫画なのですが重たく感じられないのが素晴らしいところ。基本的にはドタバタコメディなので気楽に読めます。『桜子』ちゃんと『鶴見』君の恋の模様も少しずつ進んでいるようなところがありますし、4巻も楽しみです。とてもオススメ。
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