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【漫画感想】「放課後!ダンジョン高校」 11巻(完結)

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放課後!ダンジョン高校 11巻 / 山西 正則
放課後!ダンジョン高校 11巻 / 山西 正則

宇宙にある総ての情報にアクセスできるヘルメット型デバイス。この恐るべきオーパーツに弾正高校の生徒は次々と支配されていく!

Amazon内容紹介より

まさかの新章開始から3巻目で完結巻となってしまった『放課後!ダンジョン高校』11巻です。まさかの新章、まさかの最終巻。土壇場でまさかまさかの連続でした。表紙は新ヒロイン『最上トキ』さんより前に『朝生田』先輩がいる構図。この辺りに新ヒロインだった『最上トキ』さんの苦しい立ち位置が見て取れます。嫌われるキャラクターではなかったと思いますが、クセの強いキャラクターたちの中で良くも悪くも「普通」すぎた印象が拭えませんでした。「普通」から少し逸脱したのは金髪くらいかな…。

さて、『放課後!ダンジョン高校』11巻、完結巻です。完結巻も開始2話分はラーメン対決をしてみたり[1]材料はダンジョン産、恋愛イベントを入れてみたりと、日常回で幕開けでした。何度も書いている通り、個人的にはクセの強いキャラクターたちが織りなす日常回がわりと好きだったのですが、ダンジョン最深部は、『阿螺井』君はどうしたんだ!?という気持ちは間違いなく残っているので、消化不良のままな感じでした。そして、唐突に始まる最終章…。

ちなみに最終章で登場する謎のVR仮面[2]仮面というよりは被り物は、さすが超高度文明を築いた古代人の作ったものだったので、なかなかの高性能でした。高性能なわりに携帯性というか、身に付けやすさが皆無すぎてヤバかったですね。その辺のことを気にしない民だったのか、被り物がオシャレみたいな感覚をもった人たちだったのか…滅びるのも当然かもしれません。最終章のお話自体は最後に相応しく、しっかりと盛り上がった内容だったと思います。できれば、もう少しボリュームがあるのが理想だったと思いますが、仕方がなかったのだろうな、と予想します。

ところでダンジョン最深部に残されているはずの『阿螺井』君と8巻までの主人公とヒロインである『宇佐見』君と『シオ』ちゃんの結末が気になって仕方がなかったのですけれども、最後の最後に『宇佐見』君と『シオ』ちゃんの結末だけはちゃんと見せてくれました。ただ、あれ?やっぱり弾正高校の時空歪んでる?という気持ちにはなってしまったのは事実です。8巻終了時にはまだ妊娠初期~中期だったはずなのですが、立って歩いてる!?という驚きはありました。しかし『宇佐見』君はちゃんと約束を守って島に戻ってきたんだなあ、とか2人が幸せそうで良かったなあ、とかは思えたので、それだけでも素敵な読者サービスだったと思います。

そんな訳で『放課後!ダンジョン高校』11巻、完結巻はいくらかの消化不良感と残念な気持ちを感じさせながらも、それでもしっかりとした終劇となっていました。部分的にはもっともっと面白くなっても良い素材が揃っていたように思いますので、全体的には残念な気持ちがやや上回ってしまう漫画ではあります。ただ、色々なものを含めて好きでした。

References

References
1 材料はダンジョン産
2 仮面というよりは被り物

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