【漫画感想】「恋情デスペラード」 1巻

恋情デスペラード 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

恋する乙女、荒野を駆ける!

この世のどこかにいるという、
貴方に出会うその日まで。
女一匹旅ガラス、大荒野を今日もゆく。
「ガゴゼ」「リンドバーグ」の超絶技巧作家・アントンシクが描く
サムライウェスタンアクションNO.1!

Amazon 内容紹介より

完全にリンドバーグからの作者買いですね。どれだけリンドバーグが私の中でヒットしたのかがよくわかると思います。ただ、この表紙とタイトルで若干躊躇したのは確かです。何せ王道中の王道と思える純粋な少年による冒険ファンタジーの漫画がきっかけで買おうとしている漫画のタイトルが、恋情で、しかもデスペラード*1ですからね。

しかも表紙では笠*2を被り、明らかに機械仕掛と思える右腕で、刀を持って、ウエスタンブーツを履いている主人公と思しき女性が挑発的な格好をしていますし、裏表紙には荒野のようなところにアメリカンな感じの道標とそこに書かれている日本みたいな地名*3、更にはその道標の上には蜘蛛のような化物までいて、こんな文章が載っています…。

おひけえなすって!
荒野に広がるフロンティア、
この世のどこかにいるという
貴方に出会う、その日まで。
女一匹旅ガラス、流れ流れて
ゴー・マイウェイ!
サムライ×ウェスタン×乙女心!!
ラブアクションNO.1!

「恋情デスペラード」裏表紙より

リンドバーグきっかけで買おうと思ってのコレだと躊躇するのも致し方ないと思うのですよね。もちろん、リンドバーグを切り離して見た時に表紙の主人公・紋子はカッコ良くて、しかもカワイイですし、裏表紙の文章もそのナニソレ感から「読みたい!」となるものだとは思うのですが…。そんな訳で作者買いと言いつつ、購入時点では完全にリンドバーグとは切り離して表紙買いのつもりになりましたよ。

しかし結論から言うと買って正解でした。大正解、と言えるようになるにはもう少し巻数を重ねてみないことにはわかりませんが、1巻の印象はリンドバーグとはまったく別方向ではありましたが、2巻以降を大いに期待したい内容でしたね。

さて1巻の表紙絵や裏表紙の文章からわかる通り、恋情デスペラードは時代劇風な和物に西部劇物、更には化物と機械仕掛、その舞台で大立ち回りをする恋する乙女とか、前回の王道から考えるとどうしちゃったの!?と思えてしまう組み合わせで成り立っていますが、これらの要素がしっかりとすべて消化されて世界を構成してくれています。

更に嬉しいのは、時代劇物や西部劇物と言えなくはない舞台であるものの、勧善懲悪のパターンは多くなさそうなところでしょうか。1話から「そういう展開になるんだ!?」と正直驚きましたね。そのおかげもあってか、よくあるタイプの、好き合っているはずの男女なのに、なぜか良くわからない理由で物語が終わると一緒にいられない、というようなお話の終わり方が少なくなりそうで、結果として気持ち悪さを抱えることもなさそうです。

また画の方は相変わらず上手いですし、更にリンドバーグでは細かいところが描き込みすぎのせいか、わかりにくくなる傾向のあったアクションシーンが改善されているように思いました。アルファベットでのオノマトペも独特な雰囲気を盛り上げていますし、メタっぽい表現もあったりとコメディ要素も充実しそうです。キャラクターは主人公・紋子が最高なので、後は1人2人くらいレギュラー、半レギュラーの魅力的なキャラクターを登場させて欲しいところですね。「Dixie お猟」はレギュラー化するのかもしれませんけれども…。

1巻からの印象だと大崩れすることはありそうもないですので、後は2巻以降で更にテンションの高いお話が読みたいです。紋子の「いけ面好き」も理由があってのことのようなので、その背景も含め今後に大いに期待して待ちたいと思います。

*1:ならず者というところでしょうか。恋するならず者…。

*2:饅頭笠でしょうかね?

*3:でもアルファベット表記

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