全国高等学校歴道選手権終結!特殊能力は何も持たない女子高生・大島田満子率いる代々木第四高校・都市伝説研究会。大看板・大島田家を巡る勢力争いが、日本の陰陽界を東西に分ける大抗争に発展。その決着は、次代を担う高校生達による代理バトルにゆだねられた。珍闘死闘が続く中、勝ち残った4校による決勝トーナメントがスタート。大島田の跡取り争いも絡み、カラスどもの咆吼が闘技場に激しく響く!それは勝利の雄叫びか!? 敗残の嘆きか!?
Amazon内容紹介より
6巻から続いてきた全国高等学校歴道選手権もとうとう終わりました。超適当なところと、しっかり真面目にバトルしたりしているところのメリハリが付きまくっていて、そのパワーとスピード感がハンパなかった気がします。真面目一辺倒なバトル漫画だったら5~8巻ぐらい使ってしまうのではないでしょうかね。スマホいじりっぱなし審判は結局、決勝の舞台でもしっかりとスマホいじっていましたし、試合の注目度の問題ではなかったようです。大会の規模やかかっているお金とかを考えると運営が適当すぎて良かったです。
ただ、運営は適当ですが、お金はかかっているのでなかなか凄いモノが用意されていたりします。その一例が以下のコマですね。
これまでも「MAXI」や「SASAYAITER」を生み出してきた宮下漫画が新たに生み出した「REIZO」です。今度はハードで来ましたね。その機能にはEIZOもビックリ間違いなしでしょう。宮下氏はやはりEIZOユーザーなのでしょうか。ちなみにREIZOの機能の源となるのは人力[1]念力である、という人権を無視したなかなか衝撃的なデバイスですが、満子の手にかかってしまえば、うっちゃりをかます為の道具に成り下がってしまいました。漫画の世界ではありますが、満子の機転と言うか頭の回転の早さには驚かされますね。頭の回転数が低いことに定評のある自分としては、憧れます。
さて、メインのお話の方では全国高等学校歴道選手権の末、井黒と矢沢のW烏と、満子自身もどこかへ消えてしまいました。恐らくメインキャラクターはだいたい揃っていそうですし、展開的にはお話の中盤から後半に差し掛かっている予感がしますね。個人的にはもう少し日常回のダラダラとしたお話を読んでいたい漫画ではあるのですが、滝川君[2]人面犬もすでに1年留年してしまっていますしねえ…会長だったのに。人生の落とし穴ってどこにあるかわからないものですね…。ちなみに柴犬好きとしては、滝川君には今後も紙袋を被った状態の人面犬スタイルで頑張って欲しいです。
そして8巻のラストで寅子もレギュラー化しそうな雰囲気でしたね。満子との過去のエピソード含めて結構好きなキャラクターなので、今後の活躍を期待したいです。それにしても寅子を始めとして、満子の周囲にいる同年代の登場人物たちは良い子だらけですね。満子も悪人ではありませんが、性格に相当難ありなので、そのギャップが凄いです。逆に毒島先生を始めとした大人のキャラクターたちはヒドいですね。クズいキャラクターは大好物なので嬉しいです。特に毒島先生の突き抜けたクズっぷりは最高ですね。身近にいたら最悪でしょうけれども。「勝って9回は転生して遊んでやるわ!!」はクズ台詞として最高でした。そんな台詞、普通は絶対に思い付きません。
ところで最終的にはラスボス?は大島田ブリトニーになるのでしょうか。8巻では既に人間の領域から足を踏み外しかけている感じがしてしまっているので、満子の慈悲慈愛が炸裂する日がいつか来そうな予感がします。大島田巌は脳ミソが空っぽすぎて敵キャラクターにはならなそうですしね…。それとも、予想に反して新しいキャラクターがまだ控えているのでしょうか。9巻も楽しみです。
ちなみに宮下氏は6月30日に『リュウマのガゴウ』の9巻も発売が控えているのですよね。そちらも楽しみです。宮下氏の漫画、どれももう少し売れても良い気がするので、気になった方は是非。オススメです。
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