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【漫画感想】「ドロヘドロ」 21巻

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ドロヘドロ 21巻
ドロヘドロ 21巻 / 林田球

すべての謎は「ホール」の穴の中に……いよいよ大詰め!!(まだ終わりません!)カイマンとニカイドウ、栗鼠、そして煙ファミリー。前巻で大復活したメンバーが十字目ボスとフルスロットルで、大・激・突!

Amazon内容紹介より

大好きだし長く続いてくれるのは嬉しいけれど、ここ最近の展開には疲れてしまっていた「ドロヘドロ」の21巻です。ここ数巻に渡って停滞していたお話が21巻になってドドドッと流れ始めた感じがあります。最近は読んでいなかった、と言う方にも復帰を促したい展開になっていますね。ちなみにもう少しは続きそうですが、基本的にはお話は収束しつつあると思いますよ。

さて正直なところ「ドロヘドロ」はストーリーとかどうでも良いとすら思っている自分がいます。このキャラクターたち[1]特に初期からいる面々と雰囲気さえあれば十二分に楽しめるので、ストーリーが気にならないとも言えますし、ストーリーをしっかりと考えながら読んでもよくわからないところが多いから、とも言えますね。特にここ数巻のストーリーはあまり理解していませんでした。しかし、この21巻の展開はなかなか印象深く、お話もわかりにくいところがなかったのでストーリーとしても楽しめましたね。

ところでチダルマさんは今まで煙さんには随分優しいなあ、と思うことが多かったのですが、やはりそこは悪魔の感性だったようです。人間[2]含む魔法使いの感覚とはやはり違うようで、21巻では煙さんに随分と冷たくなってしまいました。それに煙さんどころか悪魔な人たち全員に対しても飽きてしまっていただなんて…悪魔生活を物凄く楽しんでいたように見えたのですがね。人間の本心はよくわからないのですから、悪魔の本心なんてわかるはずもないのですけれども…19巻での悪魔な面々との茶飲み話が本心だったようです。ただアスさんの扱いは酷すぎるでしょ、と思ってしまいましたね。ちなみにストアさんもストアの包丁も強すぎました。アレだけの集団を瞬殺とは。ナナナナッー!

また久しぶりに丹波さんたちが登場しましたが、まさかのキリオンさんが巻頭から活躍中ですね。17巻では魔法使い界で初めての傘開発者になっていましたが、21巻では積極的に事態に絡んでいこうとしています。「レストラン丹波」のメンバーがメインストーリーとどう重なってくるのか、というところも22巻以降の楽しみではありますね。個人的には福山さんとか好きなキャラクターなので今後の活躍を期待したいところです。

そして気になるのはやはり二階堂さんとカイマンさんのコンビがどうなるのか、というところですかね。二階堂さんも悪魔化が止まらないようですし、色々な謎が明らかになっていく中でカイマンさんだけは、なぜか存在自体が謎として残ってしまっているという有様…。やはり漫画開始時の二階堂さんとカイマンさんのコンビにハマったところが大きいので、できればこの2人のコンビにはハッピーな方向に向かって欲しいものです。

そんな訳でやっと停滞していた物語が再び転がり始めた感のある「ドロヘドロ」21巻ですが、久しぶりにドロヘドロの新刊を純粋に楽しめた気がします。今後はこのペースとテンションのまま完結まで走っていただきたいところです。本編が完結した後であれば、日常系の漫画として「ギョーザ男の日々」とか「恵比寿とキクラゲ日記」とか「喪六のグルメ」とか読みたいですけれどもね。20巻まで数巻の停滞期を含めて、誰にでもオススメできる漫画だとは思えませんが、各巻の表紙のセンスに合っている、と思える方は今からでも読むことをオススメしたいですね。まだ完結までには間に合いますよ。

References

References
1 特に初期からいる面々
2 含む魔法使い

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