「普通に学校へ到着する」のはもはや奇跡! 道路工事に暴走族、突然の尿意まで、大小さまざまなトラブルが“中の下”な女子高生・三谷裳ちおに襲いかかる! 波瀾万丈のエクストリーム登校コメディ第1巻!!
Amazon内容紹介より
基本的に本は紙で買う宗派に所属しているので、Kindleで無料漫画を読んでも、買うのは地元の書店な自分です。しかし、さすがに1冊あたり22円かつポイントで11円分還元されてしまうという、実質1冊あたり11円、4冊買っても44円という謎とも言える価格設定には抗えませんでした。安すぎるでしょう…。しかも、どこかの誰かのアフィリエイト・リンクを踏んで買っているので、そこから更に2円[1]恐らくですがは引かれる訳です。もちろん、それは別会計でしょうけれども、何をどうすればそれで回っていくのか不思議で仕方がありません。
さて「ちおちゃんの通学路」はそのタイトル通り、ほとんどが通学中のできごとなのですが、まさにエクストリーム通学です。読んでいて嬉しいのは、主人公ちおちゃんが単に不幸が降りかかってくる不幸少女という訳ではなくて、完全に自分で蒔き散らしている種から芽吹いた芽を全力で刈り取りに行く勢いで、関係ないところに生えていた樹も切り倒していく、というそのスタイルです。ちおちゃんと、その友達の真奈菜ちゃんの機転のきかせかた、というよりは機が転がりまくってどこかへ飛んで行ってしまっている様は非常に痛快です。
それにしても、ちおちゃんの基礎能力の高さは尋常ではありません。陸上部所属で取材もされるような存在である細川さんには、単純に走力で劣っていますが、そんな細川さんともカバディ対決[2]3巻では負けていませんし、レベルの高いポールダンスを披露してくれますし[3]4巻、普段の深夜錬[4]洋ゲーを通してのの成果は毎朝のエクストリーム登校の際に存分に発揮されていますし、真奈菜ちゃんとのゲスな対決でもその知能の高さを証明するかのような高度なゲスっぷり…。そもそもゲームでも徹夜をできるような人は基礎体力があって健康体なのでしょう。この基礎能力が世の中的に健全と言われる方向にだけ向かっていったとしたら。恐ろしい才能が開花しそうです。こんな子が中の下だなんてあり得ませんよ。
また主要登場人物はみんな魅力的ではありますが、特に真奈菜ちゃんのゲスさと時々見せてくれるガチャピン目がたまらなく好きです。いや、何と形容していいのか知らないので、単純に自分がガチャピンの目みたいだな、と思ったから勝手にそう呼んでいるだけなのですが。下のような目のことですね。
こんなにカワイイ顔してゲスいだなんて、たまりません。完全にいい子の細川さんももちろん良いなって思いますし、無駄におっぱいの大きいカバディ部の久志取先輩も欲望に忠実で素敵ですし[5]無駄におっぱいが大きいと言えば、1巻に登場した、どこかのお母さんの方が無駄かもしれません…、甘いものでトリップしてしまう篠塚先輩もイジり甲斐がありそうだな、と思いますけれども、やはり真奈菜ちゃんのゲスさが最高ですね[6]もちろん、ゲス一本調子でないから魅力的なのですよ。しかしながら、主人公ちえちゃんと真奈菜ちゃんの2人は特にゲスいですが、基本的に登場人物が悪意をもった言動をしないところが読みやすい理由でしょう。4巻までで唯一、悪意を感じたのは新聞配達先のおばちゃんとおばあちゃんですが[7]2巻に登場、しっかりとその後に落としてくれていますし。暴走族にいたような安藤君でも、悪意なんて欠片も見せずにむしろ良い人ですからね。この平和さが毎日ちおちゃんがエクストリーム通学できる理由でしょう。
それにしても、ここまで安くなると買うのが申し訳ない気持ちになってきたりしませんかね。買ってしまいましたけど。喜ばしいのは、買う際には罪滅ぼしも兼ねて5巻は紙の本で買わないと、という義務的な気持ちであったところが、単純に面白くて続きが読みたいから買おう、という気持ちになったことでしょうか。Amazonさんごめんなさい、という感じですが…まあ、普段十分すぎる程に利用していることですし、このくらいは許していただけることでしょう。そして最後になりましたが、どうしても価格に目がいってしまいますけれども、それを差し引いたとしてもこの漫画は面白いです。間違いなく買いですよ。
コメント