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【漫画感想】「アリスと蔵六」 7巻

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アリスと蔵六 7巻
アリスと蔵六 7巻 / 今井 哲也

「想像したものをすべて現実に出現させることができる」物凄い超能力を持った少女【紗名】。彼女が出会った花屋のじいさん【蔵六】は、そんな超能力など気にもせずに「人間として悪いことは悪い」と真正面から説教してくる厳しくも正しい人だった…。【第3部】では、最大の敵【KING】が出現。度外れた能力を無邪気に行使して、人類を大変な危機に陥れようとしていた――。

Amazon内容紹介より

アニメ化が決定して大盛り上がりしている感じのある「アリスと蔵六」の7巻です。7巻の表紙は自分の大好きなキャラクターである一条さんですね。ただ、一条さんの周りを散った花びらが舞っていて、6巻の内容からも「一条さん、やっぱり…」みたいな悲しい気持ちを抱きつつ手に取りました。どう考えても卒業式の雰囲気ですもの…。

さて「アリスと蔵六」のアニメ化に関してはまだまだ発表されていないことの方が多いので、単に楽しみにして待っておこうと思いますが、7巻でもあるような空間がぐにょぐにょと変化していく様はアニメならではの表現ができると思うので期待したいと思います。アニメ事情に詳しくないので最近の12回で終わってしまうアニメでどのくらいまでのお話を消化できるのか、ちょっとよくわからないですが、7巻でも続いている3部が終わるくらいまでなのでしょうか。それとも2部が終わる5巻くらいまでなのでしょうかね。どちらにしても楽しみです。

ところで7巻も最後になって、まさかの蔵六さんの過去編が始まったようですが、このエピソードはどの程度現在のお話に関係してくるのでしょうかね。7巻までのお話だと、蔵六さんの過去が現在に直接的に影響しているエピソードはなかったと思いますが、蔵六さんの過去エピソードが終わった後には、直接的に関係してくるようなお話があるのでしょうか。気になります。そもそも漫画のタイトルの半分を占める蔵六さんですから、主人公紗名ちゃんの良き理解者、というだけの役どころではないとは思うのですけれども、少なくとも現在のカッコ良い老人としての蔵六さんを形成する源になるお話ではありそうですので、こちらも今後が楽しみです。そちらは4部扱いになるのでしょうかね。

それにしても主人公の紗名ちゃんは6巻で一度死んだことになっているみたいでしたね。7巻での反応だと、紗名ちゃん自身も何が起きているのかはよく理解していないようでしたが…。またワンダーランドで続出したように見えた死傷者たちは紗名ちゃんの力によって復活したような感じがします[1]ハッキリとした描かれ方ではないので、まだ確定とは言えませんが…。7巻はなかなか厳しい展開でしたので、後半になって紗名ちゃんがさすがは赤の女王と言える活躍を見せてくれたのは嬉しかったです。紗名ちゃんが再登場をした辺りからは、感動的なBGMを流したくなるくらいに素敵な展開でしたね。

個人的には東堂さんを含め、研究所の人々はかなり素朴で人の善さそうな方々ばかりでしたので、紗名ちゃんのパワーによって復活してくれたようなのには安心しました。ただし、今回退けたキングに関してはまだまだ今後も「敵」として再登場しそうでしたね。最終的には敵味方の概念ではなくなりそうですけれども。同時に現実世界で「アリスの夢[2]いわゆる超能力者」が急増したことに、どう対処されていくのか、それがどう描かれるのかはかなり楽しみです。

そんな訳で「アリスと蔵六」7巻も不思議とわくわくが詰まったお話でした。好きなキャラクターである一条さんは何とか無事だったのかな、という雰囲気がありつつも予断を許さない感じがして心配です。また8巻発売とアニメ開始が同時期くらいになるのかな、と予想していますが、今からどちらも楽しみですね。お話としてはアニメとしても十二分に楽しめるはずですから、アニメ好きで未読の方は今のうちから読んでおくことをオススメしますよ。

References

References
1 ハッキリとした描かれ方ではないので、まだ確定とは言えませんが…
2 いわゆる超能力者

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