アミルの友人パリヤの恋模様を描く、好評コミカル第5シーズン! 布支度は進まないし、友達も少なく、自分の気持ちは上手に伝えられない。八方ふさがりのパリヤだが、お遣いの案内役をウマルが申し出たことにより物語は一気に急展開する!
Amazon 内容紹介より
9巻の表紙のパリヤさんはパンでフリスビーでも始めてしまいそうだな、とか思いながら読み始めました。さすがにそんなことは起こらずにホッとしましたよ。内容的には、この地域の時代背景の女性としてはなかなか冒険をしたのでは?とか心配をしていしまうシーンもありましたけれども…。ちなみに前巻の感想は書かなかったので今回も迷ったのですけれども、やはり最高の内容でしたのできちんと書いておくことにしました。8巻の時は書かずに結構後悔しましたので。
さて、8巻時点まで読んだ際には「パリヤさんは結婚まで大変そうだし、結婚したとしても割とその先も大変そうだよな…」とか思いながら少しツライ気持ちになってしまったのですが、9巻になって急激にパリヤさん自身が変化しているように見えて、なるようになるものだな…とか思ってしまいました。よくよく自分を振り返ってみても、別の環境に身を置くということが何よりも自身をパワフルに変化させてきたので[1]よくも悪くも、結婚の現実感が増すごとにパリヤさんに良い影響があったとしても、何の不思議もないのかな、と。
そういう意味では「~せねばならない」というような風習・伝統のようなものはそれほど好きではありませんが、結婚はシステムとして間違いなく優秀だよな、とは思います。現代日本では、大抵の場合結婚についてのアレコレについてを言いっ放しで、後は2人の問題みたいにして放り出されることも少なくないので、外的に結婚という圧力を押し付けるのであれば、継続して適切に干渉・援助するべきだよな…とか、それができないのであれば、最初から言い出して良い立場にはないのだということを理解して欲しいな、とも感じています。ただ素朴な感情として「結婚はいいぞ」と「いいぞおじさん」と化してしまうのは理解できますけれどもね…。何はともあれ、パリヤ編は10巻で一応の目途がつきそうで安心しました。
ところでそんな結婚がみえてきたパリヤさんは、目のとても細いお母さんと目の小さめのお父さんの子とは思えないくらいにしっかりとした目をしていますね。とても大きな目をしているのに[2]しているから?大抵の場合は目が泳いでいるのが可愛らしく思えます。結婚が一段落しても、定期的に登場して欲しいキャラクターですね。
そんな訳で「乙嫁語り」9巻は相変わらず「みんなとりあえず何も考えずに買って読むといいよ」とオススメできる内容でした。個人的にはスミスさんの未来が一番気になっているので、あとがきにあるスミスさん次巻登場の報は嬉しかったです。実際に登場するかどうかはわかりませんけれどもね…。
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