中2の少女・早坂琉花は海辺で奇妙な置物を拾う。それを、祠に供えると人とお金を集める力を持つフクノカミが現れた。フクノカミの力によって、早坂商店は繁盛していくが、ばーちゃんの様子は、どんどんおかしくなってゆきーー!!?
Amazon内容紹介より
前作「刻刻」の時から注目されていた存在ではありましたが[1]と、勝手に自分は認識していましたが…、ゴールデンゴールド1巻の後、更に急激に注目度が上昇している感のある堀尾省太氏によるゴールデンゴールドの2巻です。お話の続きと設定の謎の気になり具合からすると、今読んでいる漫画の中でもかなり上位ですね。2巻を読んだあとに色々と気になってしまったので1巻を読み直して、更に2巻を読み返してしまいました。
さて、ゴールデンゴールドの2巻はなかなかレベルの高い気持ちの悪さの表紙ですね。1巻の表紙よりもフクノカミが若干丸みを帯びて色艶が良くなっているように見えるのは気のせいでしょうか。前作「刻刻」の「神ノ離忍」は異形で見た目からして恐さを感じる存在でしたが、フクノカミは恐さよりも気持ちの悪さが先行します。ゴールデンゴールドのお話全体から感じる印象も同様にゾワッとした鳥肌が立つような恐怖感が主なもののように思いますね。特に笑っているフクノカミにはかなりの気持ちの悪さを感じましたね。
それにしてもフクノカミは祈った人たちをフクノカミ顔状態にする洗脳的な能力と同時に手下のような蜘蛛型巨大不思議生物の毒針みたいなものによる刺された人の攻撃性を高める的な能力も有しているようで、なかなか最強だな、とか思いました。これは舞台である寧島出身の人たちはフクノカミ化させて、今のところフクノカミ化することが出来なそうな外部の人たちは毒化するという恐ろしいコンボですね。フクノカミの最終目標がどこにあるのかはよくわかりませんけれども。
ところでフクノカミ化する頻度の高いおばあちゃんは鼻血を出してしまったり、そろそろ臨界点が近いような気がします。臨界点を突破したらどうなるのかはまだ謎ですけれども。どう考えても完全フクノカミ化[2]と呼んで良いのか、よくわかりませんけれどもする一番手は今のところおばあちゃんとしか思えないので、琉花ちゃんのお話が終わったあとも含めた今後が心配になってしまいました。そしてフクノカミにフィギュアを一旦飲み込まれてしまって御神体化されてしまった琉花ちゃんのボーイフレンド及川君の今後も心配です。地方のオタク少年である及川君の顔がフクノカミ化してしまったらなかなか悲しいですからね。
そんな訳で「ゴールデンゴールド」2巻は1巻から引き続き、特に謎が明かされていませんけれども更に事態が大事になってきていて、とうとう死人が出てしまいました。「刻刻」と同じくチンピラ風の人が犠牲者となりましたが、今後恐らくはそれほどの犠牲者は増やさないでくれると思うのですけれども…どうなるでしょうか。今から3巻が恐くもありますが、楽しみです。1巻の時にも書きましたが、個人的には黒蓮先生の雰囲気が大好きですし、酔っ払いのおっさん作家の電話をブチッと切るところも最高なので3巻以降の黒蓮先生の活躍にも期待です。
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