悪意が渦巻く火々里家。そこで出合った少女は、母親によって閉じ込められていた。事実を知った多華宮君は、義憤に駆られ行動を…。多華宮君と火々里さん、二人の出会いを描く過去編ついにクライマックス!
Amazon内容紹介より
素敵な高身長イケメン女性と可愛いケモミミ女性が大活躍するウィッチクラフトワークスも11巻ですね。自分はどちらかと言うとケモミミ女性派です。ウィッチクラフトワークスを読んでいる方だと、ケモミミ派閥の方が強そうな気がしますね。以前も書きましたが、ウィッチクラフトワークスに登場するケモミミの人たちだけが、日常を過ごすようなスピンオフがあったら喜んで読むと思います。
さて「ウィッチクラフトワークス」11巻です。それほどテンポの早くない漫画ではありますが、もう11巻か…という感は否めませんね。11巻でも相変わらず長身イケメン女性である火々里さんは端々でイケメンっぷりを発揮していましたが、過去編に入ってからというものの、現在では線の細い優しい男の子という雰囲気の多華宮君のイケメンっぷりが強調されています。現在でも時々見せる、芯の強さみたいなところは小さい頃から持っていたのですね。芯の強さを持ちつつも普段は心優しい雰囲気をまとった、こういう男性でありたいなと思いますが、よく考えてみたら多華宮君よりも圧倒的に年上でした。ツラい…。
またウィッチクラフトワークスのメインストーリーとは別の楽しみと言えばケモミミ女性たちの活躍だと思いますが、今回はその代表格であるタンポポちゃんがたくさん登場してくれました。KMM団としての登場は最後にほんの少しだけでしたが、タンポポちゃんと多華宮君の妹である霞ちゃんの組み合わせでのバタバタ劇は最近の定番になりつつある気がします。2.5等身タンポポちゃんは最高に可愛いので飼いたくなってしまいますね。
そして、そのタンポポちゃんと対をなす霞ちゃんの壊れっぷりは圧倒的ですね。随分と長いことダメな領域に突入したまま帰ってきていない霞ちゃんではありますが、11巻では新たに領域を拡大した感があります。ヴィジュアル的には可愛いですけれども、この壊れっぷりにはさすがに付いていけそうにありません。不思議と常識的なタンポポちゃんとの組み合わせで何とか保っている状態ですからね。とても良いコンビと言えるかと思います。タンポポちゃんにとってはいい迷惑でしょうけれども。
ところで11巻で過去編が終わり、謎がいくつか解けてから現在へと戻ってきましたが、全体のクライマックスも近いのでしょうか。メインストーリーにおける火々里さんの暗い過去と重い宿命のようなものも明らかになり、むしろ現在は随分と朗らかになって良かったなあ、とか思っているのでこのまま日常回がダラダラと続くのもアリでは…とか思ってしまうのですが。重めでシリアスな話と気の抜けたキャラクターたちのバランスの良さは11巻でも相変わらず健在でした。
そんな訳で「ウィッチクラフトワークス」11巻はシリアスさと気の抜けた笑いのバランスが絶妙で、安定感のある面白さでした。個人的にはお話のクライマックスに近付いているのかな、と少し不安に思ってしまう部分もなくはないのですけれども。ウィッチクラフトワークスは表紙裏の絵も設定+舞台裏のまとめまで毎回たっぷりと楽しめて嬉しいですね。
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