かわいい魔女の転校生・古森チカゲに出会った瞬間にいきなり体の関係を迫られた柊木は、純粋な男女のおつきあいをすることに。学校の仲間も増えてきて感情表現が乏しかったチカゲは徐々にいろんな気持ちを知っていく中、チカゲの正体が他のクラスメートにバレそうになり!?ドキドキ性春ラブコメ!
Amazon 内容紹介より
『おぼこい魔女はまじわりたい!』の最新巻の感想は以下になります
激しめのタイトル『おぼこい魔女はまじわりたい!』の3巻です。タイトルの記憶が曖昧であっても、「おぼこい魔女」くらいで検索すれば間違いなく出てくるので助かりますね。何なら「おぼこい 漫画」でも問題ないです。色々な意味で強いです。ただし表紙は今までで一番大人しいですね。
さて、3巻になってヒロインである魔女見習いの『古森』さんも少しずつ俗世に慣れてきたところが見受けられます。元々があまりにも俗世離れしすぎていたので、まだまだ危ういところが多いですが、それでもクラスメートとの会話などは「こなれてきた感」が漂っています。『柊木』君のお母さんとの会話などは「こなれている」というのとはちょっと違った方向に飛んでいってしまっている風で、自分が親としてこういう人と接するとしたら…とかまたしても考えてしまったりしました。それにしてもお母さんに「だ 大丈夫よね」と言わせることができる『柊木』君、いい子だなあ。
また2巻に引き続き3巻でもしっかりと中学生的な青春・思春期モノを続行してくれています。ただ、3巻では今までに比べると中学生的にはかなり刺激が強いだろうイベントが多めな気がしました。『古森』さんがそれほどエッチくない割に露出度高めな格好をする[1]何なら全裸ありのは今まで通りではありますが、3巻ではクラスメートたちの露出度高めなお話もあります。読者サービスなのかな、と思わなくもないですが個人的にはもう少し大人しめの方が好みです。一応、ハロウィンの仮装という理由は付けられていましたけれども、その方向は不毛というか、あんまり良いことがない気がしてしまいました。
ちなみに3巻で一番好きなのは『柊木』君と『古森』さんがホウキでお月見をするシーンです。特に『古森』さんの「同乗するには必要なおまじないがあるの」と言うところはベタではありますが、好きです。もちろんそんなおまじないは必要なかったのだろうと推測する訳ですが、だからこそグッときました。『柊木』君は本当に必要だと思ったのかな…とか少し考えましたが、普段の『柊木』君のリアクションだったら「えー!?」みたいな感じになるだろうと思うので、2人の関係が良い方向に構築されているのだなあ、と思いましたね。また、お月見をしている時の月の模様が様変わりしていくのも何だか面白かったです。
ところで3巻になって初めて『古森』さんサイドの新キャラクターが登場しました[2]『師匠』は1巻からいますが…。年齢不詳『ウルチカ』さんです。何と言うか良くも悪くも「趣味だなあ」と思ってしまうキャラクターでしたが、これからどういう形で『柊木』君と『古森』さんの関係をかき回していくのか気になりますね。2巻から3巻にかけてのクラスメート側のかき回し役である『本庄』さんがそれほど嫌な感じのキャラクターに着地しなくてホッとしたので、『ウルチカ』さんにもその方向でお願いしたいところです。
そんな訳で強烈なタイトルからは想像できない程にしっかりと地味なラブコメをしてくれる『おぼこい魔女はまじわりたい! 』は3巻も引き続き面白かったです。キャラクターも増えて来て、4巻では『古森』さん=魔女側のお話になるのかなと想像しますが、どうでしょう。楽しみです。
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