内戦で科学者を37564にしてしまい、バカのみが生き残った宇宙人ムームー達は高度なテクノロジーを理解するため、文明レベルの低い地球で学びなおそうと潜入。1年で習得できねば地球を乗っ取ると言われ、同居している桜子は勉強のため家電サークルに入るが!?家電コメディ!
Amazon 内容紹介より
「宇宙人ムームー」の最新巻の感想は以下になります
表紙がポップでキュートな『宇宙人ムームー』の2巻です。1巻の表紙はルンバ猫、2巻の表紙は炊飯器猫と化している『ムームー』です。表紙買いしたくなる方が少なからずいるのでは、と思えるポップさで、個人的にはかなり好きな表紙の漫画です。漫画内の絵はそれほどポップな感じではないので、表紙そのままの絵柄を求めると少し難しいかもしれませんが、登場するキャラクターたちは基本的にみんな可愛らしいですよ[1]稀に顔面がモンスター化することアリ。
さてAmazonさんの内容紹介文の中盤までのシリアスそうな状況と最後の行動の落差が良いです。そして、漫画は実際そんな感じで進行しています。自分が学生の頃にはなかったと思いますが、確かに最近の家電に対する感覚だと大学によっては家電サークルとかありそうですよね。それこそ今流行りのSDGs的な環境サークルとの親和性も高そうですし。自分が学生当時にそういうサークルが存在していたら所属したかったなあ、とか思いました。
そして1巻に引き続き毎回ドタバタ劇で面白いです。それぞれのキャラクターも各話でしっかりと立ってきている印象。特に2巻ではイケメン『鶴見』君のイケメンっぷりが強いです。顔が良いだけではなく、よく気が付くし、さり気なく優しい言動ができるしでモテも当然。その点、ステータス的にはモテの権化のような存在であるミス・キャンパス『花月園子』さんの『天空橋』君への態度が不器用すぎて不思議です。よくある雲の上の存在すぎて憧れられているだけの女性なのかもしれませんね。また『鮫洲』さんが意外と優しいし賢くて素敵です。1巻では登場して早々に顔面モンスター化してしまったのが悔やまれる逸材な気がします。それにしても北陸ディスりすぎですけどね。今後も各キャラクターの魅力を感じられるお話を期待してしまいます。
ところで漫画内で登場するPlayStation4にそっくりな『エゴステーション4』ですが、そのネーミングもなかなかアレですけれども、それに対する『桜子』ちゃんの「石川だとまだ2までしか出ていないので」という石川県ディスが激しいです[2]それに対する『人類再生研究会(元家電研究会)』の先輩『六郷』君の「そっか 流通死んでるんだっけ」もかなりの激しさ!。もちろん、これは石川県出身の作者『宮下裕樹』氏の石川県愛の歪んだ発露だと思いますけれども、ところどころに登場する石川県ディス、地方ディスみたいなところはなかなかの切れ味で笑ってしまいます。
2巻では1巻でも登場していた『ムームー』の同胞猫である『デシマル』に続いて『ムームー』のサポート役であるという『シベリア』が登場します。同時に『シベリア』が一緒にいる警視庁警備局の『穴守順一郎』さんも登場。『ムームー』たちの敵対勢力の存在やFBIの介入も示唆されていて、お話の規模感が急拡大した印象です[3]元々宇宙大戦争的な舞台なので規模感は銀河レベルなのですが…。まさに日常ドタバタ劇の危機! お話全体が動き出しそうな予感があったりなかったりなので、またまた3巻が楽しみです。
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