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【漫画感想】「放課後!ダンジョン高校」 10巻

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【漫画感想】「放課後!ダンジョン高校」 10巻
放課後!ダンジョン高校 10巻 / 山西 正則

未踏の奥地に広がる驚異!学園生活は冒険の連続だ!! 毎日がRPG(ロールプレイング・ゲーム)

Amazon内容紹介より

9巻からまさかの新章に突入している『放課後!ダンジョン高校』も10巻です。表紙はかなり心が黒めでチート能力持ちな『太田』さんです。ビジュアル的には超高校生級ですけれども、能力を手に入れるために人間性と女性性を捨ててしまっている感がありますので、人気が大爆発するタイプのキャラクターではないと思いますが、個人的にはかなり好きなキャラクターです。比較的、活躍していることが多いですが[1]ドラえもん的に、10巻では一段と活躍していた気がしました。嬉しい。

さて、『放課後!ダンジョン高校』10巻です。9巻で登場した新ヒロイン『最上トキ』さんが登場して早々に切り拓いた新しい探索ルートをガシガシと探検していく巻になるかと思いきや、わりと全編にわたって日常回でした。『放課後!ダンジョン高校』全体に通じる、少し怪しい・怖い雰囲気は漂いつつも冒険初心者である『最上トキ』さんの影響か、基本的には珍しく穏やかな空気が流れています。毎度書いていることではありますが、『放課後!ダンジョン高校』は地味な日常回が面白いな、と思います。

ちなみに9巻の感想で端役になってしまった…と悲しんだ『朝生田』先輩ですが、10巻になってまさに当たり役といえるようなアイドル・ユニットのリーダー兼宣伝部長に任命されていました。アイドル・ユニットの他の面々とはモノが違う、という貫禄を見せ付けてくれています。ビジュアルや立ち振舞から食レポの仕方まで、『最上トキ』さんなどとはレベルが違っていました。この性格はよくない感じ、もっと活躍の場があっても良いような気がしてしまいますが、結局はメインキャラクターの一人というポジションには立ってくれないのですよね…残念です。

それにしても、登場する非敵対モンスターである『モチウサギモドキ』のお話はなかなかエグみがありました。基本的には金儲けのためにペットとして乱獲することしか考えない冒険者[2]高校生たち。幼体のうちは大きめのぬいぐるみサイズなものの、成長すると巨大なウーパールーパーになることで『モチウサギモドキ』を手放す『最上トキ』さん。成長した『モチウサギモドキ』を食用にして引き続き金儲けに使おうとする面々…。『放課後!ダンジョン高校』にはなかなかエグいキャラクターやお話が少なからずありますが、このお話も結構なエグさでした。しかし、そのエグみが魅力的に感じられるのが『放課後!ダンジョン高校』の不思議なところですね。

そんな訳で『放課後!ダンジョン高校』10巻は新章開幕して早々の探検回かという予想が大外れの日常回でした。芋煮会は開催されていましたが…。個人的にはこういう日常回が好きではありますが、もう少しテンションが上がっても良かったような気がしました。そして最後に挿まれる次巻最終巻の予告ページ…。まさかの新章からの突然の幕切れの予感です。

【漫画感想】「放課後!ダンジョン高校」 11巻(完結) / 感想雑貨店フヒねむ

References

References
1 ドラえもん的に
2 高校生

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