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【漫画感想】「園芸少年」

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園芸少年 1巻
園芸少年 / 森永 あい

「山田太郎ものがたり」「極楽・青春ホッケー部」「キララの星」の森永あい初感動作! 魚住直子の原作をコミック化! 読めば心に花が咲く、高1男子3人のピュアで不器用な青春ストーリー!!

Amazon 内容紹介より

Kindleにて1巻が無料だったので電車内で読んでみました。もう私は「少年」を自称できる年齢ではなくなってしまいましたが、この漫画の登場人物たちと同じ高校生の頃にはわりとガーデニングに興味をもち、ベランダでいくつかの食べられる植物を育てていたこともあって、テーマ的には好みです。

銀の匙」や「もやしもん」を始めとして、農業系漫画と呼べるものは結構あると思いますが、それらはどちらかと言うと産業規模の農業やその学習段階でのお話が多いですよね。この漫画のように園芸・ガーデニングレベルの漫画は思い付きませんでした。私が知らないだけ、という可能性は大いにありますが、ジャンル的にはニッチなことは間違いないでしょう。

さて、お話は特に大きく盛り上がる訳でもなく進んでいくのですが、淡々とした雰囲気は一人で黙々とガーデニングに勤しむのに似ていて、好印象でした。1巻だからということもあるのでしょうけれど、タイトルに反して実際にはまだほとんど園芸していない少年ではあったのですが、共学の高校に通っているのにもかかわらず女の子との接点がほとんどなさそうで、キャッキャウフフしていないところもまたいい感じです(キャッキャウフフしている人たちを僻んでいる訳じゃないですよ!)。全体的に大人しすぎる気はするものの、まあ園芸少年だし、という感じで読み進めていたのですが、最後の一コマで今までの流れを突然にぶった斬るような幕切れ…。大抵の漫画では「あとがき」みたいな部分が収録してあるので、ああ、終わったんだな、と思えるのですが、この漫画では最後の一コマの次は奥付になっており、最後の一コマの唐突っぷりと相まって、「あ?れ?…?」と2,3度Kindleを右へ左へスワイプさせてしまいました。元々、1話のみ収録されているようで、その短さも終わりの唐突っぷりを増させていたと思います。

恐らく、2巻以降も同じように1話収録で続いていくのでしょうね。1巻108円だったので途中までは2巻以降も買ってみようと思っていたのですが、最後の一コマで受けた衝撃が大きすぎたので、ここまでの模様です。

ところで、この文章を書きながら魚住直子ってあの魚住直子なのかな、と思って調べてみたらあの魚住直子だったみたいですね。この漫画は魚住直子の原作小説のコミカライズということなのでしょうか。俄然、原作の方に興味が湧いてきました。Kindle化も文庫本化もしてなさそうなのが困ったところですが、機会をみて読んでみようと思います。

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