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【漫画感想】「ゴールデンカムイ」 4巻

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ゴールデンカムイ 4巻
ゴールデンカムイ 4巻 / 野田 サトル

冬眠中の羆もうなされる、悪夢の熊撃ちと異名を持つ漢二瓶鉄造が挑む獲物は、最後のエゾ狼レタラ!! アイヌの少女・アシリパは、レタラを守る為、不死身と呼ばれた元軍人・杉元は、二瓶の背中に入る金塊の在り処を示す刺青を手に入れる為、伝説の羆撃ちと戦闘に入る!! 命を懸けた勝負の行方は…!!? 一方、金塊を巡り…新撰組鬼の副長・土方歳三率いる死刑囚集団と二○三高地の英雄・鶴見中尉率いる第七師団が小樽で激突!!? 唐突に、かつ劇的に! 奪い奪われ奪い合う!! 北の大地の生存戦略ッ第4巻!!!!!!

Amazon 内容紹介より


1ヵ月寝かせてのゴールデンカムイ4巻です。相変わらず、どんなお話かよく覚えていませんが、それが些細なことと思えるくらいに面白いですね。最高です。個人的にはアイヌ風俗と登場人物たちのアホなやり取りがこの漫画の肝で、メインストーリーは副菜だと思って楽しんでいます。やはり、たまにはシリアスもありませんとね、というような感覚です。

ところで4巻にしてとうとうアシリパさんはオソマ[1]アイヌ語でウンコが大好物になってしまいました。いや、味噌のことですけど。鍋を食べている最中に「入れなきゃいいけど…」とか言いつつ、チラッチラッと催促するアシリパさんが最高でしたね(Googleで「オソマ」を画像検索するとアシリパさんだらけになりますね)。今後も基本的には北海道食べ歩き漫画として楽しもうと思います。4巻では珍しい物ではオオワシが食べられていました。5巻では早々にクジラが食されそうですが、他にどんな変わった食材が出てくるやら。今から楽しみでなりません。

また登場人物のアホなやり取りの部分では、白石の「絶対に頭を噛まれるなよ?」からの「ガブー!」がこれからも続きそうな気がします。4巻ではリュウ[2]アイヌ犬、子熊、オオワシ、タヌキと噛まれまくりです。2巻ではレタラ[3]オオカミにも噛まれていましたね。今後、何にどれだけ噛まれまくるのか、楽しみが増えました。何か甘いのが出ているのでしょうか…。

さて、ゴールデンカムイは日露戦争後の北海道が舞台ですが、4巻ではアイヌの人々の中にも日露戦争に参加していた、というアイヌの人のサラッとしたセリフがあります。あまり考えたことがありませんでしたが、きっと実際に結構いたのでしょうね。軽くGoogle先生にお尋ねしただけでも山辺安之助というアイヌの人のWikipediaの項がありました。この人は樺太アイヌだったようなので、北海道本土にはもっとたくさんの日露戦争に日本側で参加したアイヌがいたことでしょう。この辺りの歴史的事実に関してはもっと知りたくなりましたので、他の本を読んでみようと思います。

「ゴールデンカムイ」の今後ですが、メインストーリーの金塊を探すためにはまだ二十数人の相手がいますし土方歳三なんていうキャラもいますので、今まで脇役たちもかなり掘り下げて描かれていることを考えると、嬉しいことにまだまだ続きそうですね。そしてアイヌの文化・風習であれば、きっと一般的には知られていないことが山のようにあるでしょうから、私が主に楽しんでいる部分に関しても長い間楽しませて貰えそうです。お話のテンポは今のところ最高に良いと思いますので、このスピード感を落とさないように進んで欲しいな、と思います。間違いなく、今大抵の方に一番オススメ出来る漫画ですね。

ところで、アシリパさんによるアイヌ文化・風習の解説みたいな本は作られないのでしょうかね。私はとても読みたいです。

References

References
1 アイヌ語でウンコ
2 アイヌ犬
3 オオカミ

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