ちおちゃんは謎の小学生女子とカンチョーバトルするはめになるし、真奈菜は“意識高い系JK”ぶりを存分に発揮するし。ちおちゃんと「お金を稼ぐこと」の大変さも学べるし、今回も通学路は事件に満ちてます!
Amazon内容紹介より
1,2,3,4巻のKindle版をセールにて4冊実質44円で購入して読み終わり、間を空けずに5巻を書店で買ってきました。できれば1~4巻も紙の本でもう一度買いたいところなのですが、さすがに自分の経済力ではそこまでも辿り着けそうにありません。小金持ちくらいにでもなったら、本棚の空き状況が壊滅的でない限りは、1~4巻も将来的に紙の本で揃えていきたいと思いますので、小金持ち計画へのご協力をよろしくお願いいたします。
さて「ちおちゃんの通学路」5巻ですが、新キャラクターが登場しました。元暴走族で主人公「ちおちゃん」に密かな恋心を寄せる「安藤君」の妹でカンチョー魔な「ちはるちゃん」です。小学生とは言え、このご時世にカンチョーとは…。現代っ子は小学校でカンチョーとかするのでしょうかね。自分が小学生の時はやっていた人、いなかったと思うのですが…。それにしても安藤家はお兄ちゃんが元暴走族で妹が私立のお嬢様小学生とか、なかなかな問題を抱えていそうで興味深いですね。まあ、その手のお話が登場する漫画ではないと思いますけれども。とは言え、実家が太そうだと思える安藤君が暴走族をやめて、コンビニのバイトを始めるとか、なかなか尊いなと思える流れになっています。
そんな初登場の「ちはるちゃん」に基本的に負けまくりの「ちおちゃん」と「真奈菜ちゃん」コンビですが、5巻ではちおちゃんの可愛さと真奈菜ちゃんのゲスさが控えめだった気がします。自分が慣れてしまった、という側面もあるかと思いますが、ゲスさのインフレに突入してしまうのは得策ではないでしょうから、この辺りで一旦クールダウンするのはアリだったのかもしれません[1]それでも普通の漫画のキャラクターたちと比べれば十二分にゲスいですが…。そういう意味では、登場時から若干、不安な気持ちで見守っていたカバディ部の「久志取先輩」にこそクールダウンが必要だったのでは…という気持ちにはなりました。元々、ギリギリな感じのキャラクターではあったと思いますし、同時にそれが魅力でもあったと思いますが、5巻での登場シーンが少ないわりには変な爪痕を残していった感じがあります。それこそ、カンチョーのような小学生的な下品さ、みたいなところはあっても良いと思いますが、久志取先輩は性的な部分が大きすぎる気がしますね。
また5巻では「細川さん」や「篠塚先輩」のような基本的には真面目でいい子だけど、少しズレているというような清涼剤的なキャラクターが登場していないのが、わりとバランスが悪くなりそうな危うさを感じてしまう要因かな、と思っています。ボケ倒しているだけの感じというか、一本調子になりやすい気がするのですよね。「ちおちゃん」と「真奈菜ちゃん」の掛け合いは相当多彩だとは思いますが、それにしても別キャラクターが一息入れるのとは意味合いが違いますからね。6巻では是非とも細川さんの登場が望まれます。
ところでAmazonさんのレビューにも「画が…」というものがいくつか見受けられますけれども、普段ほとんど気にしない自分でも若干気になりました。自分の場合、一番気になったのは等身のブレですかね。突然、キャプ翼等身[2]もしかしたら、もっとヒドいかも…になってしまうコマがあったりなかったりしました。元々、等身の安定しないところはありましたが、4巻までよりも気になりました。もしかしたら4巻まではKindleで読んだので気にならなかっただけかもしれませんけれども。必要以上に丁寧な画が求められる漫画でもないとは思いますが、笑っている時に水を差されるようなものは避けて欲しいものです。
そんな訳で「ちおちゃんの通学路」5巻は、この漫画の抱えるいくつかの問題が見え隠れしてしまった感じがありましたが、基本的にはテンションが高くて引き続き面白かったです。4巻まで特に気になるところがなく楽しめた方は引き続き楽しめるかと思います。単行本で15巻を超えてくるタイプの漫画ではないと思いますが、個人的には6巻は自分が引き続き買い続けるか見極めることになりそうです。
コメント