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【漫画感想】「任侠転生-異世界のヤクザ姫-」 5巻

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任侠転生-異世界のヤクザ姫- 5巻 / 宮下裕樹(著), 夏原武(原案)
任侠転生-異世界のヤクザ姫- 5巻 / 宮下裕樹(著), 夏原武(原案)

リュー姫、竜王とステゴロ勝負!庇護を求めてきたはずの秘密結社・ドゥニアで跡目騒動に巻き込まれてしまったリュー。大立ち回りを繰り広げているうちに、何故だかドゥニアの若様から求婚されて…!?仁義を欠いたら女がすたる、本格ヤクザファンタジー!!

Amazon内容紹介より

『任侠転生-異世界のヤクザ姫-』5巻の初版は2021年5月。タイトルの通り、任侠の世界に生きていた男性が異世界の美少女のお姫様に転生するという、いわゆる転生モノ。各巻の表紙を飾っている和装の『リュー姫』ですが、5巻でもバストショットで凛々しい姿を見せてくれています。5巻の表紙は、特にカッコ良いので全身も見たかったですね。できれば本編でもお披露目して欲しいところ…『リュー姫』は5巻でちょっと違ったテイストのファッションショーらしきことをさせられていましたが。

さて『任侠転生-異世界のヤクザ姫-』5巻です。5巻では4巻ラストに登場した『角付き腹筋バキバキイケメンさん』である『アグニス・ロキ・ラオロン』さんのお話になりました[1]4巻ではまだ名前が不明でしたね。4巻の感想では「期待薄」とか書いてしまいましたけれども、5巻ではその予想を裏切る出番の量でした。正直、大活躍といえるような内容ではありませんでしたが、それでも今まで登場したキャラクターの中では『リュー姫』を除いてMVP級の活躍でした。バトルにもお笑いにも絡むことができていたので、かなり優秀なキャラクターだなあ、とか思いましたね。背景となっている血統的に今後も引き続き『リュー姫』と共闘してくれそうでもありました。ちなみに血統的には後4人、対魔王様で共闘してくれそうな人物が登場する可能性があることが、この5巻でわかりました。内容的には精霊王、賢王、海王、鋼王の各人です。ちなみに『リュー姫』は剣王『アルド・リュー・ルンドブルグ』の末裔で『アグニス・ロキ・ラオロン』さんは竜王の子どもでした[2]竜王自体はいわゆる「ドラゴン」形態をしていますが『アグニス・ロキ・ラオロン』さんはドラゴン形態を保てなかった、とのこと。任侠の世界から血統がものを言う異世界に転生するのも、ちょっとどうなの、とか思わなくはありませんが、あまり気にしないことにしておきます。

また個人的にはこの竜王『ラオロン』が、子どもとして『アグニス・ロキ・ラオロン』さんを産んだ時の回想シーンにはグッときました[3]P133。それまでに至る各代の竜王がどういったシステムで子孫をのこしてきているのかには特に触れられていませんでしたが、その血脈自体が弱まっている[4] … Continue reading、という理由で人型の『アグニス・ロキ・ラオロン』さんが産まれたとの説明がなされていました。通常であればドラゴン形態の生物から人型の子どもが産まれてきたら、それはそれは心配したことでしょう。「その小さき手に…世界の命運を、託す事など…」と竜王が思うのも理解できます。というよりも、一般的な親の感覚というのはそういったものでしょう。自分は若者という年齢をすぎてからというもの、この手のお話にめっきり弱くなってしまった感がありますが、今回もやられました。『アグニス・ロキ・ラオロン』さんの今後の活躍を応援するしかありません。                                            

ところで3,4巻で登場しなかった任侠用語的な言葉は、相変わらず5巻でも登場しませんでした。ただ帯には「二代目竜王とステゴロ勝負!!」と書いてありましたね。本編ではありませんでしたが、久しぶりの任侠用語?の登場で嬉しかったです。お話は全体的に任侠味の薄い内容になりつつあると思いますので、こういったちょっとした任侠用語?をはさんでくれると読者的にも初心を忘れないでいられて嬉しいのですが…できれば漫画本編でお願いしたいところ。ちなみに『ステゴロ』とは以下の意味だということです。まさにこの漫画での戦い方、といった言葉ですね。

ステゴロとは、「得物(武器)を持たずに素手で行う喧嘩・殴り合い」という意味で用いられる俗な表現である。徒手空拳。素手喧嘩。

ステゴロ – Weblio辞書

そんな訳で『任侠転生-異世界のヤクザ姫-』5巻はこの異世界の全体像が少し見えたような内容になっていたように思いました。その世界観・魔王観・救世主観はわりと一般的なもののように感じられましたね。お話的にも「ベタ」とまでは言いませんが王道をいく予感です。5巻ではP158とP160の見開き続きのどんでん返しが特に印象的でしたね。6巻でもこういうシーンが見られることを期待したいです。そして『アグニス・ロキ・ラオロン』さんの活躍も期待です。

References

References
1 4巻ではまだ名前が不明でしたね
2 竜王自体はいわゆる「ドラゴン」形態をしていますが『アグニス・ロキ・ラオロン』さんはドラゴン形態を保てなかった、とのこと
3 P133
4 漫画の中では「血絡」という言葉が使われていましたが、自分は知らない言葉でしたし、検索してもよくわかりませんでした。もしかしたらこれは任侠用語的な言葉なのでしょうかね…

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